名称を伊号、呂号、波号に変更
伊号潜水艦
2番艦として完成した第51潜水艇（伊52潜）は、大馬力の大型機関を搭載して、水上速力21.1ノットを記録しました。これは、巡潜型としては世界水準に達していました。
このように、潜水艦は初めは、「第◯◯潜水艇」と呼ばれていました。
大正5年（1916）からは、水上排水量600トン以上が1等潜水艇、それ未満を2等潜水艇と呼んでいました。
大正8年（1919）からは、1000トン以上を1等、500トン以上1000トン未満を2等、500トン未満を3等として、呼称を「艇」から「艦」に変更されました。
そして、大正13年（1924）から、1等潜水艦を伊号潜水艦、2等を呂号潜水艦、3等を波号潜水艦と言ったように艦名の頭に漢字を用いるように改訂されました。
伊号潜水艦は、このときからの呼称なのです。
このとき改名された潜水艦は、44潜→伊51潜、48潜→伊21潜、49潜→伊22潜、50潜→伊23潜、51潜→伊52潜、52潜→伊25潜、60潜→伊24潜、61潜→伊4潜、63潜→伊26潜、64潜→伊53潜、74潜→伊1潜、75潜→伊2潜、76潜→伊3潜、77潜→伊54潜、78潜→伊55潜となっています。